漫画

銭鬼~借金地獄・銭の復讐~ネタバレ感想 庭りか

更新日:


庭りか作の漫画「銭鬼~借金地獄・銭の復讐~」は、金以外に信じるもののない女・恩田善子が、金に群がる欲深い連中に天誅を加えていくお話です。

「世の中、信じられるのは銭だけ!」何が一体、彼女をここまで追い詰めたのか?

銭鬼のネタバレ

デパートでパートをしている恩田善子は、ひそかに社内で金貸しを営んでおり、その無慈悲なまでの取り立ての手口から「銭鬼」とあだ名されているほどです。

若いころから醜く、悲惨な境遇で育ってきた彼女にとってお金は力であり、命そのもの。金は金を生んでくれる、金貸しほどに旨味のある商売はない、と人の弱みをうまく握り社員から利息をとって儲けていたのです。

もしもきちんとお金を返さないものがいれば、恩田は情け容赦なく取り立てます。もうすぐ結婚しそうだった女子社員の彼氏に借金をバラしてぶち壊しにしたり、金を返そうとしない男性社員の妻に浮気をバラしたりと、温情をかけることはありません。

あるいは情報を握っている人であれば、人事情報と引き換えに利息をチャラにする、といった裏取引きまでしているのです。

恩田に近づく優しげな主任の思惑

そんな恩田に興味をもつ女性が現れます。新しく入ってきた主任の今岡美代子は、恩田が金のためなら何でもする金貸しという噂を聞き、ランチのときに恩田に近寄って話しかけてくるのです。

タダでもらったおからとパンの耳をパクつく恩田に、今岡主任は「働き者ね。でも金貸しなんてやめたほうがいいわ」と優しく話しかけます。恩田の気を引くために、お弁当をつくってもってきたり、「お金よりも気持ちには値打ちがある」と諭すのです。

「あの人のいい友達になりたい」今岡主任は恩田が風邪を引いて寝込んだと知り、弱っている彼女を看病して少しずつ、恩田の心を開かせます。しかし今岡主任にはじつは、下心があって・・・

裏切られて強くなる「銭」への思い

「世の中は銭!」と言い切る人がいれば、誰しもなんて寂しい人なんだろう、世の中はお金じゃない、お金では買えないものがあるのだからと言うでしょう。

けれども本当にお金がなくて、明日の食事にも事欠くようなどん底の貧乏を味わった経験がある人であれば、簡単に否定はできないものです。

「銭鬼」と呼ばれるようになった恩田もまた、信じていた人から何度も裏切られ、何もかも奪われて以来、「お金」こそがすべてだと考えるようになった経緯があります。

信頼できる人がいなくても、若さも美しさもなくてもお金さえあれば生きていける・・・そんな恩田が最後にたどりつくのは、銭まみれの地獄なのか、それとも新しい希望なのかを見届けたい漫画です。

-漫画

Copyright© ナナイロノウミ , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.