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だいすき!!~ゆずの子育て日記~(漫画)ネタバレ 愛本みずほ

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愛本みずほ作の漫画「だいすき!!~ゆずの子育て日記~」は、軽度の知的障害がある明るい26歳の女性・柚子が妊娠出産し、「母親」として頑張るヒューマンコミックです。

「だいすき!!~ゆずの子育て日記~」のあらすじ

ーーここに赤ちゃんがいるんだね。ぼくにも家族ができるんだね。

嬉しそうに柚子のお腹をなでて、そう言った草ちゃん。けれど、草ちゃんはある日、交通事故で亡くなってしまいます。

柚子には軽度の知的障害があって、実家で暮らしながら作業所にかよっていました。お母さんは「今のままで楽しく生きてくれれば、それでいい」と柚子の世話を焼きながら、あたたかく見守っています。

柚子は作業所でクッキーをつくるのが大好き。作り方も、材料の計り方もきっちりこなし、明るく働いています。

お母さんはまさか、柚子に赤ちゃんができていたなんて・・・と、作業所で一緒に働いていた澤田草介と柚子が交際していたことに、草ちゃんが亡くなってから初めて知って取り乱します。

草ちゃんが亡くなったのは、柚子の誕生日の日。大好きな草ちゃんが作業所にこない、と心配していた柚子のもとに届いた悲報。草ちゃんの遺体を前にしても、柚子にはいまいち「死んだ」という事実が実感できません。

触っても、冷たい。もう一緒におしゃべりもできない。誕生日には柚子が大好きなお花であるひまわりをくれる、と約束してくれて、ひまわりを握りしめたまま亡くなった草ちゃん・・・。

「ぎゅってしてくれないの」と泣く娘に、ハッと気づく母親。ショックで倒れた柚子のお腹に彼の子供がいると知り、「生みたい」という柚子に両親は大反対をします。

産んではいけない、というのはあたしに障害があるからなの?と柚子は悲しくて、ひとりでもなんでもできるようにしてみせる、と今までお母さんに手伝ってもらっていた身の回りのことも自分でやるようになります。

反対されていたけれども、ひたむきに赤ちゃんを生みたいという柚子を見て兄が助け舟を出し、家族みんなで柚子と子供を守ってやろうと決めます。

そして生まれてきた女の子には、大好きな花「ひまわり」と命名し、柚子の子育てが始まります。

感想・知的障害者の恋と子育て

柚子が愛した草ちゃんが亡くなって、知的障害者であることを理由に周囲に反対されながらもシングルマザーになりますが、立派に子育てしています。

この漫画が訴えかけたいのはきっと、「障害のあるなしにかかわらず、女性として恋もしたいし、子供も産んで育てたい」という素直なひとりの女性の気持ちではないでしょうか。

そして、障害をもった子供を育てている親御さんたちが背負っているであろうこと(将来自分たちが死んだあと、障害をもった娘や息子は誰が面倒を見てくれるのか)といったことについても、さりげなく語られています。

現実的なことを考えると、「う〜ん」と思ってしまう場面もありましたが、柚子の場合は家族や理解者に恵まれており、周囲からの十分なサポートを受けながらひまわりちゃんを育てていきます。

続編「ひまわり!! それからのだいすき!!」

なお、ひまわりちゃんはすくすくと育って、続編である「ひまわり!! それからのだいすき!!」では主役として、大学生になっています。

柚子は素敵な男性と恋をして結婚し、ひまわりちゃんは福祉学科で学び、一人暮らしをしています。

そして大学で男の子から告白されて「わたしが知的障害者の子供だってことを受け入れてくれる人、お母さんを理解してくれる人なんているんだろうか」と悩みます。

母親が大好きだから、自分のことよりもお母さんを優先させる親思いのひまわりちゃんに「大きくなったねえ」と、「だいすき!!~ゆずの子育て日記~」読んでいればひとしお感動します。

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