漫画

漫画「悪い舌 見せしめ刑の町」ネタバレ感想 曽祢まさこ

更新日:


曽祢まさこ先生のサスペンスホラー漫画「悪い舌 見せしめ刑の町」は悪口を言うと処刑されてしまう故郷の街に10年ぶりに戻ってきた女性が脅しや嫉妬、疑心暗鬼に陥るお話です。

「悪い舌 見せしめ刑の町」ネタバレ

 

エマのお母さんは父と別れて、5歳のときに故郷の街にもどってきました。その2年後、お母さんは旅の人と恋に落ちてエマを置いて祖母に預けて街を出て行ってしまったのです。

エマの住む街には中央広場に晒し台があり、「悪舌法」という人の悪口をいう人を処刑する場所でした。お母さんはよくエマに「けっして人の悪口を言ってはだめ。悪い舌は報いを受けるから」と言っていました。

エマは14歳になり、友達のミシェルとルーシィと一緒に、別れた女の悪口をいいふらして中央広場に晒しものにされている男を見ました。ミシェルは「悪舌法は昔は女だけの刑罰だったのよ」といい、法律がなかったら悪口が言いたい放題じゃない、と話します。

街を出て10年後

 

エマの母親は出て行きましたが、手紙が来て進学する気なら援助する、と書いてありました。エマは遠い街の女学校に入ることになり、成長して10年後に故郷の街に戻ってきます。都会の生活につかれ、図書館の司書として就職することにしたのです。

ミシェルとルーシィは結婚しており、ふたりとも昔と変わっていないように見えました。ミシェルは有能な若手実業家と結婚して羽振りがよく、ルーシィは役所づとめの旦那がいて二人の子持ちになっていました。

図書館で出会ったふたりの人物

 

エマは街の図書館で働くようになり、上品そうな老婦人ケイト・フィンチと出会います。穏やかそうな女性なのに、過去に姉のメアリを悪舌法で8回も訴えて晒し者にしていた人だというのです。

もうひとりの出会いは小学校で幼なじみだったヴィクターでした。「綺麗になって見違えた」とヴィクターはエマを何度も食事やデートにしつこく誘ってきます。断るエマでしたが、それを見ていたミシェルはなぜか冷たくそっぽを向いてしまいます。

ルーシィの話ではミシェルは昔、ヴィクターに告白してふられた過去がありました。だからプライドが刺激されてそんな態度をとったのではないかというのです。

自分のせいではないのに、と迷惑していたエマでしたがケイト・フィンチがある日、自宅の書斎の蔵書を図書館に寄付したいと申し出てきます。ヴィクターの誘いを断る口実になる、と喜んでエマはフィンチ邸を訪ねました。

悪舌法で訴えられる!?

 

悪舌法で訴えるには2名以上の証人が必要で、14歳以下には適用されないという刑法がありました。ミシェルは突然やってきて、エマにミシェル夫婦の悪口を言っていたから訴えてやる、と言ってきたのです。

悪口など言っていないのに・・・と言い返しますが、ルーシィとヴィクターが証人になる、と言ってエマは追いつめられます。そして慰謝料を払ってくれたら、訴えるのをやめてやると脅してきて・・・

 

「悪い舌 見せしめ刑の町」の感想

 

「悪口を言ったら訴えられる」という恐ろしい法律に支配されている街に住む、エマ。仲が良かったはずの女友達が成長してからそれぞれの社会的立場やプライドがあり、お互いに嫉妬したり、疑心暗鬼になっていきます。

悪口を言っていないのに「言った」と告発されるだけで刑罰を受けるなんて、魔女狩りのようなものですね。人間の怖さが描かれている漫画でした。

-漫画

Copyright© ナナイロノウミ , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.