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橘家の姫事情/金子節子 ネタバレ感想

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本日ご紹介する金子節子さんの漫画『橘家の姫事情 嫁VS姑 大戦争突入!!』は、時代を超えても永遠になくならない「嫁姑問題」をテーマとした内容です。

代々医者の家系である旧家に嫁いでしまった嫁が、支配的な性格の姑と激しく対立し、長年の鬱積から反転して姑とぶつかっていきます。

橘家の姫事情のあらすじ

 

由宇子が結婚した賢一郎は、大学病院で脳外科医をしていましたが、代々医者の家系の家の長男で故郷に帰って、病院を継ぐことに。

お屋敷で舅と姑と一緒に暮らすことを考えると、由宇子は真っ暗な気持ちに・・・

一族の長男として大事にされてきた賢一郎には、由宇子のその不安が理解できません。行けば、長男の嫁として大事にしてくれるよ、とのんきなものでした。

実家は旧家のお屋敷で、広い敷地の中にある離れで暮らし、朝は母屋で一家集合。朝食の支度はもちろん、由宇子の仕事です。

引っ越してきてから、由宇子はさんざん姑にいびられており、「寿命を縮めそうな味噌汁をなんとかしてもらえる?」と、料理の味付けにも嫌味たっぷり。そしてまるで召使に対するかのように、草むしりまで命令し、由宇子は一日中、小間使いのように働きます。

夫は病院の院長として立派に活躍しているものの、「家庭では神経をすり減らしたくない」と、知らん顔。由宇子への姑や小姑たちのいびりに、気がつこうともしません。

夫のため、子供たちのために、何年もこうした状態に耐え続けてきた由宇子でしたが、姑の意地悪にとうとう頭にきてしまいます。

「ご用がない限り、お見捨て置き下さいませっ」

橘一族の前で怒りの一言を放ち、由宇子と姑の「嫁姑戦争」が始まったのです。

人物のポイント

 

嫁姑バトルの見物にあたり、人物のポイントを押さえておくとさらにお話が面白くなります。

姑は元・高校教師で、結婚してからは小さな病院だった橘病院を大病院へと変身させた人です。自分にも他人にも厳しく、由宇子には常に「長男の嫁」としての責任を果たさせようとする支配的な人物。

家柄を誇りにしており、由宇子の息子である純一郎を本人の意向を無視して、将来の跡取りにすると勝手に決めています。

一方、家庭で唯一の味方であるはずの夫・賢一郎は、空気が読めないのかスルーしているだけなのか、嫁と姑の対立に気づいてくれません。由宇子が不満を訴えても、脳天気に「うちの両親は鬼じゃないよ」と無視して、由宇子になんとかうまくやってくれるように、と押し付けます。

幸いにも、息子の純一郎は母親が苦しんでいることに気づいており、姑のいびりも快く思っていません。また、跡取りとしてのプレッシャーをかけられ、将来に対しても漠然とした不安を抱いています。

由宇子は純一郎には好きな道を選んで欲しいと考えており、姑が純一郎に病院を継ぐ跡取りだと決めつけないでほしい、と思っています。

 

耐える嫁にも我慢の限界がある

 

由宇子はある日、キレてしまうわけですが、姑のいびりや上から目線の要求に何年もずっと耐え続けてきました。

主婦として子供を育ててしっかり家を守り、夫には逆らわず、主婦の鑑と言ってもいいほどのお嫁さんです。

姑さんのイビリやいじわる具合もひどいですが、一番ひどいのは夫の賢一郎かなー、と感じました。

もう少し夫が彼女の悩みを親身に聞いてあげるだけでも、心が安らぐはずなのに知らんぷりしています。自分は仕事だけしていれば義務は果たした、とばかりに一番大事な家族である嫁への気遣いがひとつもありません。

ハイソな家に嫁いでも、こんな苦労があるんでしょうね・・・。

結婚していて姑問題を抱えている方には「うんうん」と共感の嵐。

独身であれば、「結婚しなくて良かった」と、思わずホッとする漫画です。

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