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「タブーを犯した女たち~鬼畜~」ネタバレ結末 伊東爾子

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伊東爾子先生の漫画「タブーを犯した女たち~鬼畜~」は、かなり胸の悪くなるような娘への性的虐待のお話です。父子家庭の荒れた家庭、小学校3年生の女の子・エリカの悲惨な運命とは・・・?

「タブーを犯した女たち~鬼畜~」ネタバレ

子連れでスナックに来る客

スナックにやってくる建設現場作業員の西尾は、当時33歳。常連さんで、奥さんと分かれて4人の子供がおり、おじいちゃんが寝たきりだと話します。

怜子は母親の店を手伝っており、27歳。冗談紛れに「俺の嫁にならへんか?」と言われたこともありましたが、深く関わるとややこしそうな雰囲気の人でした。

ある晩、西尾は長女のエリカを連れてやってきます。小学校3年生にしては体格が良くてずんぐりむっくり。正直言って、あまりかわいくありません。しかも盛り場なのに、気後れする様子もなく、店で「怜子ちゃん、お父さんの水割りもうないから作ったげて!」と指図するほど。

エリカを振り回す父親

子連れの客は普通、たいていの子が早く帰りたがるのに、エリカは違いました。まるで妻のようにかいがいしく父親の世話をして、家でも弟たちに食事を作ったり洗濯をしたり、おじいちゃんの世話をしたりと学校に行く暇もありません。

夜になると父親がスナックにつれていくので、宿題はおろか睡眠時間が足りずに眠くて仕方ない状況。学校に行ってもどうせクラスメイトたちにいじわるなことばかり言われていじめられるので、ますます足が遠のきました。

担任の先生をボコボコに!

ある日、担任の松井先生が家庭訪問にやってきてエリカの扱いで父親に説教しようとしましたが、西尾はうまくスナックへ連れて行ってしまいます。

先生はエリカに家事や弟と祖父の世話をすべて押し付けているから学校に来れない。だから父親としてもう少し娘さんのことを考えてあげてほしい、と本音で話します。

「学校がどないかしてくれまんのか!」

と、西尾は母親が出ていったし、そんなもんしょうがない。俺の子だし、誰にも文句は言わせない、と先生をボコボコに殴り追い返します。

大きいお腹のエリカと再会

怜子はなんとかしてやりたい、という気持ちはあったものの、所詮は他人の家庭でなんの口出しもできません。できることと言えば、たまに弁当の差し入れをしたり、宿題を見てやることくらいでした。

そしてエリカが小学校を卒業するときが来て、担任の先生が頭を下げて「卒業式だけでも出させたってください!」と西尾に言いに来ます。「わかったよ」と言いながらも、それは体よく追い返すための嘘でした。結局、エリカは卒業式にすら出してもらえず、中学生になってしまいました。

数年後、怜子が結婚して長男も生まれ、区役所に児童手当の手続きに行くと、そこに成長したエリカと思われる女性がいました。そのお腹はやたらと大きくて・・・まさか、あの父親が!?

感想と結末・本当に胸の悪くなる話

エリカのお腹が大きかった理由。それは想像通り、あの飲んだくれの父親が娘を毎晩のように襲ってできてしまった子でした。

周りに気づいている大人たちがいても、誰もエリカを救うことができない。父親は「俺の子をどうしようが勝手」という理屈で好きなようにこき使い、挙句の果てに大人の体になってきた娘を自分の慰み者にする、というとんでもない男です。

あきらかにネグレクト、児童虐待なのにどうして誰も児童相談所に通報するくらいの知恵が働かなかったのかわかりません。

怜子は店の客だから余計な口出しをしてトラブルに巻き込まれたくない、と傍観者でいるしかなかったのでしょうが、せめて担任の先生が通報して助けてあげることができなかったのかな・・・と残念でなりません。

成長したエリカは父親の魔の手から逃れますが、結局、負の連鎖が続き幸せにはなれません。ハッピーエンドになれない物語は後味が悪いですが、これがリアルな人生、と言われればたしかにそうとも感じました。さすがに救いがなさすぎる物語でしたね。

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