漫画

軍鶏(漫画)ネタバレ感想 全22巻 橋本以蔵・たなか亜希夫

投稿日:


橋本以蔵・たなか亜希夫作の漫画「軍鶏」は、エリートの家庭に生まれた少年・成嶋亮が窒息しそうな家庭の空気に耐えかねて両親を殺害した罪で少年院に収監され、「空手」と出会い暴力によって人生を生きようとする物語です。

「軍鶏」のネタバレ

少年院にやってきた16歳の成嶋亮(リョウ)は、頭を丸刈りにされてさっそく先輩たちから手荒な「歓迎パーティ」に招待されて掘られてしまう。

そのつぎにまた、先輩にやられそうになったときにリョウの頭の中に「人間の本性は悪だ」という思いが駆け巡り、両親をめった刺しにしたときのようにキレて先輩のいちもつを食いちぎる。院長先生はリョウに「親殺しは受け入れられない」と言い、このようなことは二度と許さないと告げる。

そしてリョウは過去の自分の罪を振り返り、「パパとママに吸い尽くされそうだった」と、生暖かい愛情に自我を失いかけたことを思い出す。会いに来た妹の夏美はリョウのせいで人生を破壊され、「あのままではお兄ちゃんがパパとママに心をころされていた」と両親が自分も嫌いだったと理解を示しながらも、彼を拒絶する。

リョウへの激しいいじめはやまず、苦しむリョウであったが空手の先生である黒川師匠の正拳突きを見て、空手に目覚める。自分の心と体を守るために、必死に空手を学ぶリョウ。ひ弱だったリョウは、一年後にはマサをコテンパンに倒すほどの力を得ていた。

空手という武器を手に入れ、少年院で息抜き、やっと外へ出られたリョウは、妹の夏美を探して夜の街を歩き回る。やがて、荒事に巻き込まれながら、格闘技の世界へ入りリーサルファイトで日本最強の選手である菅原直人と対決する。

命がけの戦いの結末は?

少年院で習った空手が、リョウの人生のターニングポイントでもありました。タイトルの「軍鶏」のとおりに、リョウはまるで闘鶏の軍鶏のように、つぎからつぎへと倒すべき敵を見つけて戦い抜きます。

ひたすら強さを追い求め、ときには自ら非道な行いをして恨みを買ってでも強敵と戦おうとするリョウは自分の中にある心の闇とある意味で戦っていたのだと思います。

ラストは多くの読者が失望するようなあっけないものでしたが、彼の人生は戦いの中にあり、戦いというものは常に「突然の死」が待っているものです。

ストーリー的なカタルシスが足りないのは否めませんが、ハッピーエンド、というのは成嶋亮に似つかわしくなく、下手なエンディングよりこれで終わって良かったのでは、と感じました。格闘漫画好きなら、間違いなく惚れ込むお話です。

-漫画

Copyright© ナナイロノウミ , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.