おすすめ漫画

「呼ぶ子ども」のりんご 児童福祉司一貫田逸子2巻 ネタバレ感想

更新日:


「児童福祉司 一貫田逸子」の2巻に、「呼ぶ子ども」という強烈なお話があります。

児童養護施設に、夜にだけ実る「りんご」を見つめる、幼い男の子・・・。

このお話を読んだあと、背筋がゾワ〜っとしました。

また、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」という歌があるんですが、アメリカ南北戦争の頃にあった、木に吊された黒人についての歌詞も思い出してしまいました・・・。

非常にシュールなお話なので、ご注意ください。

一貫田逸子2巻 ネタバレ感想

「呼ぶ子ども」では、児童擁護施設「翼の家」に暮らす和(かず)という5歳の男の子の視点で、物語られます。

おとなしい、絵をよく描いている男の子ですが、いつも「りんごの木」の絵を描いています。

それはときおり夜になると、庭の木に実るりんごの絵。

「ぼくはこのりんごが、あまり好きではありません」って、オイ・・・。

どう見ても、りんごではありません。

「また今夜も、りんごがなるんだろうな」奇妙な絵を描く子供

通りすがりの女子高生のおねえちゃんがその絵を見て、異常に気づきます。

「これ、りんごじゃないと思うんだけど、なあ・・・これ、ホントにりんご?」とドン引きするおねえちゃん。

「うん、ゆうべもなっていたんだよ」

しかも、動くんだ・・・と心の中でつぶやく和くん。

つぎにおねえちゃんに見せた絵は、袋の中に子供が入っている絵でした。

女子高生が児童福祉司である一貫田逸子にその絵のことを通告し、逸子は「翼の家」で行われている児童虐待を確信し、真夜中に走ります。

そこでは・・・袋に詰めた子を木に吊るして、3人の大人がよってたかって棒で叩く地獄絵図が。

瀕死の子供を無事救出、「翼の家」の児童虐待は世間の知るところとなったのです。

 

家は子供にとって「こわいところ」なのか

 

親から虐待を受けた子供たちを保護していた、児童保護施設における虐待。

和くんは「おうちはこわいところなの?」と無邪気に問います。

2番目の家であったはずの「翼の家」もまた、彼にとっては「恐怖の館」だったのですから。

やっと、安心できる児童保護施設に移され、和くんはようやく「普通のりんご」の絵を描くようになり、逸子はホッとしますが・・・。

子供たちの安住の地、「おうちは安全なんだよ」と言えるようになるのはいつの日になるのか。

一貫田逸子は虐待を受けた子は、「虐待を呼ぶ子供」自分から虐待を受けやすい行動をとるようになる、と言っています。

子供が「このおうちは、本当に大丈夫なんだ」と心から安らげる場所、「聖域」をつくってあげるのが、大人の役目なんですね。

かなり、ゾクッとしたエピソードでした。

-おすすめ漫画

Copyright© ナナイロノウミ , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.