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「煉獄のカルマ」ネタバレ感想 廣瀬俊・春場ねぎ

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廣瀬俊・春場ねぎ作の漫画「煉獄のカルマ」は、壮絶ないじめに耐えられずに飛び降り自殺した高校生・七瀬 誠が、天国にも地獄にも行けず「煉獄」に囚われて、そこから抜け出すために、自分のせいで不幸になった6人を助けなければならないはめになります。

「煉獄のカルマ」ネタバレ

いじめに耐えられず自殺する少年

七瀬 誠は学校でひどいいじめにあっており、校長の父親は「私の顔に泥を塗るな」と殴り、安らぎのない毎日を送っていました。

いじめの主犯格である不和聖也はトイレに取り巻きたちを連れて七瀬をいたぶり、カッターで腕をズタズタにし、ズボンを下げさせて無理やり恥ずかしい動画をとらされます。

七瀬が心ひそかに憧れているクラスメイトのエリカの顔をノートに書いていたのが、女子に見つかり「キモー!」と騒がれますが、霧咲エリカに「すごいうれしい。もらっていいかな」と喜ばれ、七瀬は暗い気持ちだったのに少し救われます。

・・・とおもいきや、じつはエリカは不和の女で、七瀬がエリカに惚れていることを知りながら弄んでいたのでした。「さすがにあの子、死んじゃうかもよ」と嘲笑うエリカに不和は、七瀬がエリカに惚れて希望を持っている以上、死にやしないと笑います。

そして「この絵マジキモくない?」と、七瀬が書いた絵をビリビリに引き裂いてしまいます。そんなとき、ニュースで聞いた『自殺者ひとりにつき、最低6人の身近な人間が不幸になるとされています』という言葉が浮かび、七瀬は屋上から飛び降りて死んでしまいます。

不幸にした6人を救え!

「ようこそ、煉獄へ!」奇妙な格好をしている女の子がそう言い、辿り着いたのは校舎でした。そして、透明人間のような物をすり抜けてしまう自分の体に気づきます。

「不幸になった6人」とは、七瀬をいじめて死に追いやった連中ではありませんでした。七瀬の親しかったもの、たまたまそばにいた人たちだったのです。女の子は「それが自殺のカルマなんだよ」と言い、彼らを救うまで永遠にループし続けるのだ、と告げます。

写真部の少女

最初に救うのは写真部の全国コンクールで優勝した日向あかりで、七瀬が飛び降りた瞬間をカメラで撮ってしまった罪悪感から、賞を辞退しようとしていました。そしてエリカが更衣室で七瀬の自殺についてあざ笑っていたところにあかりはい合わせてしまうのです。

エリカは自分の意見に賛同しないものを叩いていじめ、「いじめを見て見ぬふりしたうちらも悪い」と言い出した取り巻きにトイレの水を飲ませます。七瀬は必死にあかりにカメラを使うように誘導し、いじめの現場を激写させ、やっと彼女たちをすくいます。エリカは七瀬の霊に怯え、半分正気を失ってしまいます。

野良犬サンタ

つぎに救うべき対象は、裏山にいた野良犬のサンタでした。いじめっ子たちはサンタを七瀬にけしかけようとして失敗したあと、七瀬とサンタは友達になったのでした。

サンタに腕を噛まれた恨みがあったいじめられっ子の松井が、サンタをバットで殴り殺そうとしていました。「おまえは捨てられたんだよ!」と殴り続ける松井を七瀬はうしろから止めます。

そのとき、誰からも見えないはずだった七瀬をサンタが見ていて、松井のバッドが体にあたってしまいます。七瀬はサンタと共に逃げながら、暴力的な手段を使わず「ある方法」でこの状況を切り抜けます。

感想とまとめ

いじめを苦に自殺してしまった少年の行先、というテーマの漫画ですが死後も幸せになれないというのは辛いものですね。

友達がほとんどおらず、いじめられて生きてきた少年でも、生きている以上は何人かの関わりをもつ人々がおり、死が訪れることで小さな波紋を呼び起こしてしまいます。

七瀬が死んだことで不幸になってしまった6人。その運命を変えて煉獄から逃れて蘇ったのに、あんな最後が待っているとは・・・。ハッピーエンドと見せかけて、鬱などんでん返しが待っているお話でした。

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