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楽園市場 ネタバレ感想 RUNAKO・ゆうきつむぎ作

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もしも望みを叶えてくれる裏アイテムが手に入ったなら・・・漫画「楽園市場」は、そんな満たされない人々の夢や希望を、欲望どおりに叶えてくれる品揃いたっぷりの道具を使ったお客の人生が描かれているオムニバス形式の短編マンガ集です。

「楽園市場」ネタバレ

顔面崩壊男が夢でモテモテの夢枕

田中実は27歳で工場勤務。その夜は、とても素敵な夢を見ていました。水着姿の美女たちが、ジャグジーの中でよりどりみどり。

イケメンな自分を取り合うように争い、「実くーん」と寄ってきます。「まいったなあ、俺の体はひとつしかないんだぜ」と、どの美女にしようか迷う実。そして目の前のかわいこちゃんとニャンニャンを・・・というところで目が覚めます。

現実の自分はイケメンでもなく、女にモテるどころか顔面崩壊なブ男で、汚いゴミだらけの狭いアパートの一室でネットでチャットしながら寝落ちしていました。

「夢でさえお預けかよ・・・」とがっかりする実。

それでも起きてするにチャットを再開し、チャット仲間に返信していきます。ハンドルネーム「キラ」と名乗っている実は、お気に入りの女の子アイコンの「ゆうニャン」から、パソコンの調子が悪くて、パソコンの先生として同じ区に住んでいるキラに直接会って教えてほしい、と言われます。

リアル女の子と会える!と興奮する実。実はこれまでの人生で一度もデートしたことすらなく、昔から類人猿だのテナガサルだのと馬鹿にされ、さげすまれてきました。

おしゃれしてバッチリ決めて、ゆうニャンに会いに行くと・・・見事なデブスがそこにいました。ブサメンとデブス、という組み合わせに、周囲のカップルたちも「うわあ、ブサデート」とドン引きしています。

「どうも、ゆうニャンです」と名乗る彼女は、根暗そうで、とてもネットのイメージとは程遠い存在。しかも、体型に似合わないポニーテールにミニスカ黒タイツ、といういでたちなのでなおさらイタイのです。

ゆうニャンのマンションでなんとかパソコンの修理をして、ファミレスで食事をするも、沈黙が続き気まずい雰囲気。ゆうニャンは大量に食べ物やデザートを頼んでモクモクと食べた挙句、会計になると「初対面の女の子に払わせる気?」と、代金を支払わせます。

さらに、別れの際には「キラってパソコンの中じゃ楽しい人だけど、現実は暗くて気持ち悪いよね」

と、ネット弁慶で見た目がテナガザルだとののしります。やってられない!と街を歩き、トイレに入ると「楽園市場です」と男からティッシュをもらいます。それはなんでも夢を叶えてくれる道具が売られている場所。

夢の中でモテモテイケメンに返信できる夢枕を買ってしまいますが・・・

感想・結構おもしろい

絵柄がキョーレツなので、最初はどうかな〜と思いましたが、読んでみると結構おもしろかったです。

人の欲望を叶える道具を「楽園市場」で手に入れ、その道具を使ってハッピーになった結果、待っているどんでん返し。とはいえ、毎回バッドエンドではなく、その話ごとにオチが変わっています。

笑ゥせぇるすまんみたいな感じで、人の心のスキマに入り込み、夢をかなえると言いながら欲望をさらに膨らませてどん底に落としたり、あるいは自分でも気づいていなかった本当の幸せに気づいたり、と人生について考えさせてくれるような内容でもあります。

オムニバス形式なので、どこから読んでもいいし、楽しかったです!

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