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「鬼虫」ネタバレ 柏木ハルコの漫画

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柏木ハルコ作「鬼虫」は、人間が持つ原始的な欲望を描き、文明から離れた絶海の孤島で暮らす土着の民たちの平穏をかき乱す「女」の物語です。

「鬼虫」ネタバレ

島に漂流した都会的な女漂流者の謎とは?

「鬼島」と呼ばれる浮世から遠く離れ、忘れられているような孤島。人々は半裸で過ごし、女は美しい着物もい知らずにいるような原始的な生活を営んでいました。

トラゴは幼い頃にタナ姉が海に流されて失ってしまった過去がありました。ある日、「海に人が倒れている!」と子供たちが騒ぐので行ってみると、そこにはひと目で都会から来たとわかる華奢な女がいました。

トラゴは、その顔を見て「姉え!」と驚きます。昔、海に流されてしまったタナ姉によく似た面差しだったからです。トラゴは自分の家に連れ帰り、女を介抱します。

姉だと思い込むトラゴ

トラゴは女を「タナ姉」だと思い込み、冷えた体を必死で温めて食べ物を与えます。「姉え」と呼ぶトラゴを、しかし女は「私はあんたの姉えじゃない」と言います。

女は逃げ出そうとしますが小舟がひっくり返って失敗し、結局トラゴに助けられます。女の名前はマナメと言いましたが、トラゴには「姉え」と呼んでもいいよ、と告げます。

トラゴは幼なじみのククリと夫婦ですが、未だに子供ができませんでした。ククリは島のどの女とも違うたおやかで肌のやわらかいマナメに、今まで感じたこともなかった気持ちを感じ始めます。

凶兆だとして捨てられるマナメ

以前やってきた漂流者のせいで流行病が起きたせいで、漂流者である女を村人たちは快く思わず、「洞窟に捨ててこい」と村の権力者に命じられます。

しかし、姉えだと信じるトラゴにはそんな命令は聞けません。こっそりとマナメを匿いながら日々の仕事に励みます。マナメがやってきてから、たしかに島に異変が起き始め、大量のミミズがわいたり、池の水が温かくなったり、地震があったりと「凶兆」が起きます。

占いをするクウロウ叔母がマナメを見つけてしまい、丸太に括りつけて沖へ流されてしまうことに・・・

未開の地で生き抜くたくましい女たち

この漫画の特徴は、とにかく女性たちがたくましいことです。トラゴは野生そのもので、男顔負けの力強さと生活力があります。それに対してマナメは都会的で力こそありませんが、「女」であることを武器にして、したたかに生き延びていきます。

厳しく過酷な自然で生き抜こうとする土着の民と、火山の噴火により凶事が起きたことを自分のせいにされてしまうマナメ。そしてマナメを姉えだと慕うトラゴの思いの行き着く先は、どこなのか。結末が気になって最後まで一気読みしてしまった漫画です。

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