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「溺れるナイフ」ネタバレ感想 ジョージ朝倉 全17巻

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ジョージ朝倉先生の漫画「溺れるナイフ」は、東京でファッション誌のモデルをしている美少女・夏芽が親の都合で田舎に引っ越して「神様みたいな男の子」に出会い、惹かれるお話です。第一巻のあらすじと感想をご案内します。

「溺れるナイフ」ネタバレ

 

ファッションモデルの美少女

小学校6年にしてファッション誌のモデルとして活躍する望月夏芽は、読者の評判も上々で人生を謳歌していました。

ところがある日、父親が突然「引っ越しだ」と言って、実家の旅館「ひねもす屋」を継ぐことになります。モデルをやめさせられ、東京都は正反対のど田舎に連れて行かれた夏芽。

地元の学校に転校するものの、「芸能人が来た」と騒がれるし、同級生はみんな子供っぽく感じられる。

神様のような男の子との出会い

東京から遠く離れ、モデルとしての自分もすぐに忘れ去られてしまいそうな不安感に押しつぶされそうになりながら、夏芽は家の裏の神社の海に行きます。

夜の海からあがってきた男の子ーーコウちゃんとの出会いが、そこでありました。まるで神様のお使いのような、白く発光した体にほかの誰とも違う何かを感じます。

クラスでも彼は「別格」で「この町のもんは、全部俺に好きにしてええんじゃ」と傲慢に言い放つコウちゃん。彼は地主の一族で、神社を守る本家のただひとりの長男で、いわばお坊ちゃま。

もっと彼に近づきたい

東京でカメラのフラッシュを浴びせられるよりも、もっと刺激的で「この子がほしい」と思わせるほどに神々しい存在。

彼の美しさに近づけるように、と夏芽はモデルとしての自分を一流カメラマンに撮らせて、もっとコウちゃんに見てもらいたい、わたしの力を試したい、と思うようになりますが・・・

「溺れるナイフ」の感想

東京で人気のティーンズモデルだった美少女が、田舎の特殊な空気の中で「神様」のようにふるまう少年に出会い、惹かれあうという不思議な物語。

彼らはお互いに自分の中にある「力」を持て余しています。夏芽は今が盛りの美しさで人々を魅了する力が備わっているし、コウちゃんもまた地主の大事な跡取りであり、神に愛された存在として育ち、気ままにふるまう自由奔放な魅力と力があります。

少年の万能感、というのでしょうか。「自分はなんでもできるし、望めば何でも手に入る」という傲慢に近いほどの神々しい不遜な態度。

ただの恋、と片付けるには物足りなくてふたりの間にあるものは似たもの同士の魂がぶつかりあい、ときに傷つけ合う刺激でいっぱいの関係。お互いに「ナイフ」のようにキラキラ光っており、触れると切れてしまう危うさがあります。

普通の恋愛じゃないところがまた、惹きつけられるようで十代の不安定な心が見事に描かれています。

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