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漫画「村祀り」ネタバレ感想 山口譲司・木口銀


山口譲司・木口銀作の漫画「村祀り」は、森深い日本にまだ根強く残っている村の奇妙な風習や祀りを目撃する民俗学者のフィールドワークを描いたお話です。

現代ではもはや廃れているかのようにみえる、閉鎖的な村の祀りはまるで異空間そのものに変わります。

「村祀り」ネタバレ

 

三神荒はブローカーの蓬莱(ホーライ)とともに、都会から遠く離れた森深い村をめぐっていました。三神は民俗学に詳しく、現代では奇妙に見える村の信仰や土着の風習などを調べ、そしてそこに眠る「お宝」を探すことが仕事でした。とはいえ、表向きは「漢方薬の訪問販売」です。

フィールドワーク資金を稼ぐために、ホーライに文化的に価値があるお宝を売りつけていたのです。忍冬村(にんどうむら)に訪れた三神と、たまたま乗りあわせていた大学の民俗学サークルの旅行気分のカップルたち。バスは一週間に一度しか出ず、それまでは陸の孤島に閉じ込められることになります。

一昔前にタイムスリップしてしまったような過疎の村にたどりつき、三神はカップルとともに彼らの大学の先輩だという巫女姿の水主と出会います。この村で信仰されているのは宇賀神「おへび様」と呼ばれており、「お宝に近づいた」と感じます。

水主は「一族の宝」を守るのが巫女の仕事であり、まれびと信仰により集落の外からやってきた人を「神」としてもてなす習慣があったのです。「村の祀りは他言無用」と、もてなしの見返りを求められ、土地の因習と蛇神を信仰するおぞましい祀りを目にすることになります。

 

「村祀り」の感想

近代化されている日本で、未だに100年以上前の伝統に従って生活している村があるという、ちょっとゾクッとする異空間に迷いこむお話です。

閉鎖的な村で美しい巫女と祀り、外部から来る人間はまれびと、とくれば客人をもてなすために女性を差し出すというのも予想の範囲内でしたが、妖しく描かれているのでゾワ〜っときました。民俗学系ホラーサスペンスが好きな方におすすめです