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漫画「モンタージュ 三億円事件奇譚」ネタバレ感想 渡辺潤

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渡辺潤先生の漫画「モンタージュ 三億円事件奇譚」は、1968年12月10日に起きた昭和史最大の未解決事件、三億円事件を題材にしたクライム・サスペンスです。父親が「三億円事件の犯人だ」と告げられた少年は成長して・・・

「モンタージュ 三億円事件奇譚」ネタバレ

 

鳴海大和は10歳のとき、幼なじみのミクと一緒に学校帰りに裏道を通っていました。そしてペンキのように塗りたくられた血の跡がつづき、その先におじさんが倒れていました。

血まみれで息も絶え絶えのおじさんは「携帯を貸してくれ」と言いますが、小学生なので携帯はもっていません。驚いて腰を抜かしたふたりは「ひとを呼んできます!」と言いますが、たまたま大和の名前が聞こえたおじさんは「鳴海鉄也の息子だな」といい、「おまえの父親は三億円事件の犯人だ。誰も信じるな」と伝えて息を引き取ります。

何がなんだかわからないまま、警察で事情聴取を受けるふたり。ミクの両親がきますが、大和の父は来ません。東京にでかけたまま連絡もとれない、と言います。被害者は定年退職した元刑事でした。父が帰ってこないため、大和はミクの小田切家に泊まります。

そして数日後、父は東京湾で水死体となって発見され、事件性はないものとして扱われてしまいます。死んだ元刑事からのメッセージ、そして事件と関係がある、という奇妙な勘。

剣道場を経営しているミクの父親・小田切武雄は、大和の父に剣道でお世話になったからという理由で大和を引き取ってくれることになります。

それから6年後、成長して高校3年生になった大和は、剣道の垂れから三億円事件のものと思われる五百円札を発見してしまい、同時に小田切夫妻が失踪してしまうのです。

3億円事件とは?

1968年12月10日、東京都府中市でN信託銀行国分寺支店の現金輸送車が、T府中工場の従業員の賞与三億円を運んでいる途中に、ニセの白バイ景観によって強奪された事件。

現在の貨幣価値に直すと50億円以上と言われる大金が、たった3分で奪われ、史上空前の被害額に世間も騒ぎ、捜査員を大量投入して捜査するも1975年に時効を迎えてしまいます。

三億円には保険がかけられており、被害は補填されて傷ついたものはなく、鮮やかな手口を賞賛するものさえいる犯罪です。そして現在でも、「二十世紀最大の未解決事件」として謎のままとなっています。

「モンタージュ 三億円事件奇譚」感想

父親がかの三億円事件の犯人だ、と告げられた少年・大和の視点から事件が洗い出されます。幼なじみのミクとともに、殺人事件の冤罪をかけられてしまい逃亡生活を送ることになります。

濡れ衣を着せられて逃げる中で、自分たちの冤罪を晴らすために行動する大和の行動力と推理力。警察も味方ではなく、一体どうすればこの状況を打開できるのだろうかと読みながらハラハラドキドキしてしまいます。

実在の事件をもとにしたとはいえ、フィクションですからすべてが事実ではありませんが、まるで本当にその通りに事件が起こっていたのでは、と思わせられるほどリアリティがあり、ミステリー小説を読んでいるかのような興奮がある漫画でした。

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