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「蜜の島」ネタバレ感想 小池ノクト 全4巻完結

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小池ノクト先生のホラー漫画「蜜の島」は、復員兵南雲は戦友の遺児ミツをその妻の故郷の島へ送り届けてほしい、と頼まれて石津島を目指します。けれど、地図に存在しない孤島で待っていたのは異様な風習をもつ島民たちと、奇怪な事件だったのです。

「蜜の島」ネタバレ

 

昭和22年、復員兵の南雲佳哉は、幼い少女・ミツと一緒に船に乗り込み、彼女の母親の故郷である石津島へ行く途中でした。

食料もなく、ふたりは腹ペコで周囲の人たちが食事をしているのを、ミツは無作法に見つめてしまいます。幼い女の子がお腹をすかせているのを不憫に思ったおばあちゃんが、ふかしイモをわけてくれます。

航行の途中、船が停止して船内が騒がしくなり、南雲が呼ばれます。男に「一体、石津島に何の用だ」と言われて女の子を故郷に返すだけだ、というと一緒についてくるように、と男は告げます。民宿か旅館に泊まるつもりだ、という南雲をあきれたように見る男。

そして石津島へ行く通常の交通手段はなく、小舟に乗り換えます。男の名前は瀬里沢と言って、南雲にどうして石津島の存在を知ったのか、と地図にない島の情報収集は難しく、その名前を知っていることすらおかしいというのです。

南雲はかつて軍人として戦場に行き、負傷した戦友の貴船が瀕死の床で「あんまりかわいいから、東京へ連れ帰ってしまった。頼みがある。妻と子を故郷の島に送り届けてくれ」と南雲に頼んだのです。あいつらは今の日本では生きていけないから、と。崩壊した東京の街では、母親は生き残っておらず、ミツだけが見つかりました。

戦友の最後の願いを叶えるために、南雲はミツを連れて石津島を目指していたのです。そして到着した島で、ひとり、またひとりと人が殺されていき、島民たちが謎の行動をします。ミツはその島で、特別な役目を背負わされて・・・

感想・サバイバルミステリー

日本の普通の常識が通用しない、地図にもない孤島にわけあって踏み入った主人公・南雲。瀬里沢とともに殺人事件をめぐって探偵めいたことをしますが、この島では独特な価値観が形成されており、外部の人間に決して理解できない「心のあり方」そして、死という概念が存在しない世界で生きるということ。

哲学っぽい内容になっており、後半なかなか理解できないストーリー展開になっていました。「死」が存在しない閉じられた社会で暮らす人々と、神秘主義が蔓延する島では現代で生きるわたしたちにとっては想像もできない理念がまかり通っています。全体的に、不思議な内容の漫画でした。

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