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教師イビリ~今どきの中学生~ネタバレ感想 ながの桃子

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ながの桃子先生が描く、実話をもとに構成された漫画「教師イビリ~今どきの中学生~」は、教育に夢を抱いて中学校にやってきた新任女教師が、荒れたクラスの生徒たちにいびられる恐怖のお話です。

「教師イビリ~今どきの中学生~」ネタバレ

学級崩壊している学校へ赴任

中学校の教員をしている山口知代さんが振り返った、初めて赴任したA中学校での思い出したくない体験ーー新任教師とあって、夢にあふれてやってきた知代さんでしたが、そこは荒れ果てた学校でした。

教頭先生はしょっぱなから「無理をせずに、気にしないでやり過ごしてください」と投げやりです。英語を担当するクラスに入ると、もうベルが鳴っているのに生徒たちは好き勝手におしゃべりをしており、学級崩壊状態。

生徒たちは「宇宙人」

先生が話しても誰も聞いておらず、教頭先生もこれが当たり前であるかのように去っていきます。携帯で平気で話す生徒がいて注意して預かろうとしても、「はーい」と返事するだけで自分のカバンに入れて渡そうとしません。

「預かるっていったでしょ」と言っても無視され、言葉がまるで通じない、宇宙人のよう。生徒たちは結局、授業を最後まで聞くことなく終わってしまいました。

さらにショックだったのは、用具室に用事があっていくと、女子生徒と男子生徒が抱き合って真っ最中の状態でした。しかもそれが日常茶飯事のように、授業中、校舎の裏やあちこちでそのような光景を目にすることになるのです。

あきらめている大人たち

いくら今の子が進んでいるからといって、これではまるでケダモノ。ほかの先生に相談しても、「うちのバカ生徒はどうにもならないのよ。今は時代も違うし。全部の子が色ボケじゃないけど、触らぬ神に祟りなしよ」とまるで他人事でした。

荒れ果てた生徒たちを、先生ですら見て見ぬふりをするどうにもならない学校。もちろん、学校の成績はどの子も最低ラインで、英語のアルファベットすらできないような子ですら進学させてしまいます。

「進学できない生徒がいると、うちの評判が落ちるから」

教頭先生が言う言葉を聞いて、耳を疑います。教育者なのに、学校の目的は進学ではなく将来ひとりの大人としてやっていける場であるはずなのにーーなまじ熱い教師としての心があるために、知代さんは辛くて仕方ありませんでした。

熱血教師の必死の抵抗

返事も挨拶もできない生徒たち、根気もなくサボるのが普通でこのままでは高校に行けてもまとまな社会人にはなれない。世の中、そんなに甘くないのに・・・その時、一体どうするつもりなの!?

知代さんは生徒たちの将来を真剣に思い、自分だけでもなんとかしようと必死に授業で生徒たちの気を惹く努力をしました。

問題児と遭遇する

翌年、担任をもったクラスにひときわ存在感のある女子・塚原芳美と出会います。見た目はいかにも、というほどのワルではありませんが、日焼けサロンで焼けた肌に金髪。やたと高価なブランド品ばかりを身に着け、どうして中学生がこんなものを持っているのか、と不思議でした。

周りの女子たちも彼女には一目置いており、目立っています。しかし、彼女が高級品を持っている理由はまっとうなものではありませんでした。問題のある家庭に育ち、家にあそびに来ていた母親の知り合いの男にいたずらされたのを機に、ウリを始めたので毎月80万円もの収入があるというのです。

なんて胸の悪くなる話だろう・・・しかも、周りの女子たちも彼女のせいで悪影響を受けています。前の担任は彼女のせいで心療内科に通うことになった、という噂も聞きます。

学校のせいにする親たち

難しい生徒だらけの状況で、親と個人面談をしますが親たちもいいかげんなものでした。自分の子供の成績が悪いことや生活態度のいいかげんさを教師のせいにするのです。そういう子供にした責任が、まるで学校にあるかのように。

一方的に自分たちの愚痴ばかり話す親たちばかりでしたが、肝心の塚原芳美の母親は面談を拒否します。母子家庭で、都合が合わないと訪問も拒否していたのです。母親も遊び歩いて家におらず、塚原芳美がひとりで家に取り残されているのだと知ります。

塚原芳美の嫌がらせの始まり

そして塚原芳美を相談室に呼び、高価なブランド品を持っている理由を問い詰めます。「自分が買ったものをどうしようと、勝手ってゆーかー」と、尊大な態度をとる塚原芳美。

さりげなく、彼女にウリをしているのかと聞くとニヤニヤと笑い、「あたしがやってるとしてぇ、アンタみたいなオバンには無理?みたいな」と馬鹿にします。

頭にきた知代さんは、あなたのやっていることは犯罪でしかも危険だし、自分の体を傷つけることなのよ、と言います。

しかし、それが知代さんへのイビリの始まりでした。「マジうざいんだけど」と、塚原芳美の不興を買い、クラスの影響力がある彼女が中心となって教師いじめがはじまってしまったのです。

感想・ほっておけばよかったのに

昔では考えられないような、学校の生徒たちのだらしなさ、いいかげんさ。全部がそうではありませんが、たしかに「宇宙人」と感じますね。本当に話が通じません。

知代さんは教師として、自分が正しいと感じることを精一杯にやっていました。生徒たちの将来を真剣に考えているからこその行動でしたが、正直なところ「ほうっておけばよかったのに」と思ってしまいました。

学校というのは知代さんが考えているとおりに、自分自身のために学ぶ場所であり、学ぶ気がないものは放っておけばよかったのです。そして、頭ごなしに塚原芳美がやっているウリを全否定して、彼女がどうしてそんな状況に陥ったのか考えずに責めたのがまずかったですね。

逆の立場になって想像したら、『あたしのことを何も知らないくせに、いきなり全否定してきて何このおばさんウザい』と塚原芳美が感じるのはしょうがないかなーと。だから彼女は反発して、教師いじめを始めたのだと思います。真正面からぶつかれば、いいってものではないということです。

新人教師だったので仕方ないよなあ、と面はありますがもう少し生徒に接するやりようがあったでしょうね。真面目であればあるほど、今の時代の先生は大変ですよね〜。今どきの中学生・・・考えるだに、おそろしいです。

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