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「戸籍のない子」ネタバレ感想 宮崎明子

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宮崎明子作の実話をもとに構成された漫画「戸籍のない子」のあらすじと感想です。水商売の母親に家に閉じ込められ、学校にも行かないまま育った少女はすでに20歳なのに、まるで子供のような言葉遣いをしていました。そしてその子は戸籍がないと判明して・・・

「戸籍のない子」のあらすじ

町内会班長の矢島史江は54歳で、町内会のルールを守らない204号室の今村さんの家に注意しにきました。

今村えみ子は40歳で水商売をしており、2ヶ月前に娘と一緒に引っ越してきて以来、ゴミ出しの苦情や騒音、入れ替わり男たちの出入りが激しいと住民からの苦情がたえない存在でした。

娘のあいは学校に行っている様子がなく、一日中テレビを見ている、と隣に住んでいるおばあちゃんから聞きます。あいは時々母親から外へ出て遊びにいくように言われ、仕方なく公園で座っていました。たまたま通りかかった史江はあいを見つけて、手に火傷があるのを見て自宅で手当をしてあげます。

薄汚い服に、食べ物にガツガツと食らいつき、幼そうな言動から中学生くらいに見えましたが、年齢を尋ねるとあいはすでに20歳になっていました。母親からネグレクトされて育ち、家に引きこもって暮らしていたため精神年齢が幼いままだったのです。

ところがある日、母親のもとに出入りしている男があいに目をつけて「こいつとやらせろよ」と言い出します。あいは怖がって嫌がりますが、母親が金になるとみてあいを・・・

「戸籍のない子」の感想

あいはその後、母親に客をとらされるようになりますが、精神年齢が稚すぎて自分が一体何をしているのかさえわかっていませんでした。へんなおじさんにすごくいやなことをされている、でもお母さんが洋服やくつを買ってくれるようになった、と喜んでいたのです。

それを聞いて嫌な予感がした史江は自分の携帯電話の番号を渡して、緊急のときにかけるようにとあいに言います。案の定すぐに呼びだされ、あいは緊急搬送されて、お腹の中にいた赤ちゃんを流してしまうのです。

しかもその事件のおかげで、あいは無戸籍児であることが判明します。母親が出生届を出していなかったためこの国に存在していない人間になっていたのです。

実話だというのですから、本当にひどい話です。あいが幼い心のまま大人になってしまったため、まるで童女のような話し方しかできないのがさらに哀れを誘います。悲惨な境遇で生まれ育ったあいが、幸せに生きていてほしい、と願います。

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