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さかたのり子傑作ミステリー キリンちゃん ネタバレと感想


ホラーとミステリーの漫画「さかたのり子傑作ミステリー キリンちゃん」は、昔、公園で殺された女の子の幽霊が現れるちょっと怖い内容になっています。
さかたのり子さんが描く内容は、いつも家族関係にまつわるいざこざが入っており、この作品も子育てに悩む母親とゆがんだ愛情で育った子供の関係が強く印象づけられています。

ただの「怖い話」じゃないところがミソですね。

夜公園に現れるキリンちゃんの幽霊

主人公・章子が住む近所の公園には「キリンちゃん」と呼ばれている女の子の幽霊が出る、と噂されています。

昔、公園で殺されてしまった女の子だと言われていましたが、ある日コンビニに買い物に行った帰り道に公園で「キリンちゃん」とおぼしき女の子の姿を見てしまいます。

「なんであんなものがみえちゃったんだろう」

章子は、キリンちゃんの「どうして殺したの?」という言葉がひっかかり、昔の嫌な記憶がよみがえってきます。

それは、夢の中で章子が自分の弟を殺してしまったこと。

弟のミキオは夜泣きが激しい子で、母親は育児ノイローゼ気味になっており、章子は家の雰囲気が悪くなったのは弟のせいだと思い込み、夜中に泣いているミキオの顔に布をかぶせてしまうのです。

それは「夢」だと章子は思っていましたが・・・

やがて章子は、あの女の子の幽霊が見えるのは「殺人犯」だということに気づき、自分はひょっとしたら夢の中ではなく、本当に弟を殺してしまっていたのではと考えるようになっていきます。

 

過去の記憶を蘇らせるヒロイン

「キリンちゃん」という幽霊の女の子の存在を通して、ヒロインは自分が夢か現実なのかわからなくなってしまっていた記憶を掘り起こしてしまいます。

今は結婚して息子も生まれ、母親も落ち着いたおばあちゃんになっていますが、幼かった当時に起こった事件を思い出していくのです。

過去の罪の意識を背負いながらも、章子は今自分が母親となって、かつての母親の本当の思いや苦しみを理解できるようになったのではないでしょうか。