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ネグレクト漫画『消えた子供2~隣の部屋~』ネタバレ感想

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まるいぴよこ先生の育児放棄により戸籍に残らない虐待された子供たちを描いた漫画『消えた子供2~隣の部屋~』を読みました。

この世に「存在しないことになっている子供たち」がどのようにして生まれるのか。その恐ろしい実在事件が描かれています。

『消えた子供2~隣の部屋~』のネタバレ

DV夫と別れて自活し、一人娘を連れてアパートに越してきた母子家庭の親子。この漫画は、シングルマザーである小原咲子さんの実体験です。

彼女が引っ越した先の部屋の両隣に挨拶に行くと、一人暮らしのおばあさん・田中さんにはすぐに挨拶ができました。反対側に住んでいる住人の山本さんにはなぜか、何度訪ねても留守でおらず、挨拶できないでいました。

どうしていつもいないんだろう?と咲子さんは不思議に思っていましたが、田中さんからあの人は夜の商売をしていて、しょっちゅう男の人が入れ替わり訪ねてきたりしている、といううわさ話を聞きます。

日中留守だったのはそのせいか、と合点がいく咲子さんでしたが、ある日やっと山本さんと玄関先で会います。水商売をしているだけあって、派手な外見の女性でした。

お隣に引っ越してきた小原です、と丁寧に挨拶しますが娘を連れている咲子を見て「もしかして母子家庭?」と見抜きます。ダンナに捨てられたの?浮気?と、図々しく聞いてくる山本さんにカチンときた咲子さんでしたが、娘に向かって「子供って嫌い、メーワクかけないでよね!」と憎々しくにらんで、もうこの人とは関わりたくないと思います。

虐待母に育てられた記憶

じつは咲子さんは、山本さんによく似た雰囲気の母親に育てられ、虐待されていました。父も知らず、水商売をしていた母親が連れてきた男性たちにもよく暴力をふるわれていました。皮肉にも、大人になって結婚した男性も暴力をふるう人で、すぐに離婚してしまいましたが・・・

留守のはずの隣の部屋から、変な音がして夜中に目覚めた咲子さんは「これは子供の声?」と隣に子供がいるのではないかと考え始めます。田中さんからは山本さんには子供がいないはずだと聞いていましたが、外から隣を見てみると、子供がカーテンの隙間からのぞいていたのです。

やはり子供が本当にいたんだ!と、部屋に閉じ込められっぱなしの子を助けようとしますが、そこに山本さんが現れて「人の家のぞいてんじゃないわよ!」とさっさと部屋に入ります。そして中から子供の悲鳴が聞こえてきて・・・

結末・放っておけない虐待

咲子さんはお隣の女性とは一切かかわりたくないと思っていましたが、子供が部屋にとじこめられてろくに世話もされずに虐待されていると知って、黙っているわけにはいきませんでした。

自分もまた、過去に親から虐待されたこともあり、とても他人事だと思えなかったからでしょう。それにしてもこの虐待母は、どうして子供がほしくないのにつぎつぎに産んでしまったのかが謎です。初めからかわいがるつもりも育てる気もなかったのに産んでしまい、邪魔になって育児放棄してしまいます。

世話をするどころか出生届すら出しておらず、生まれてきた子供たちは「この世にいない」ことになっていました。「消えた子供たち」の悲しみと、虐待の終わりが見えない暗闇に、胸がつぶれそうになってしまうお話でした。

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