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家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録 ネタバレと感想

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今田たま作の実話漫画「家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録」は、ある日突然、父親が強盗事件の被害者となって亡くなるという衝撃の内容です。理不尽に奪われた家族、そして遺族たちはPTSDによる鬱病、体調不良による退職など、さまざまな不幸に襲われます。

家族がいなくなった日のネタバレ

 

今田たまさんは8年前、普通のOLで漫画は趣味程度に書いていました。20歳のときに母親がくも膜下出血で亡くなり、その後父親を中心として姉と弟たちとともに仲良し家族として暮らしていました。

姉は結婚して家を出て、弟も成人して独立しましたが、たまさんだけはお父さんのそばにいました。お父さんには母の分も長生きして親孝行したい。そういう気持ちがあったからです。

父は仕事からいつも夜の11時ころに帰ってきましたが、その日だけは遅くて電話をかけてもでませんでした。真面目で電話にはすぐ出るタイプだったため、たまさんは何かあったのでは、と不安になります。

仕事先まで迎えにいくと、救急車が通り、警察がいて物々しい雰囲気に包まれていました。警察の人はたまさんに身元やどうしてここにきたのかなどを尋ねてから、「お父さんは先程救急車で病院へ運ばれました」と告げます。

どうして!?と驚くたまさんに、警察官は続けて父親が何者かに刺されてしまった、と言うのです。命にかかわるような怪我なのかと詰め寄りますが、警察官は言葉をにごして答えてくれません。

とりあえずたまさんは姉と弟に電話をして、すぐに来てくれることになりました。みんなで病院へ行くと、医者が神妙な顔でやってきて「お父様は左胸を刺されて、致命傷だった。救急車がついたときにはもう心肺停止の状態だった」と言い、父が亡くなったと宣告します。

必死で蘇生を試みたものの、すでに手遅れの状態だったという言葉が無情に響き、たまさんと姉と弟は、ひたすら泣くしかできませんでした。優しくて孫バカで真面目な父がなぜ、人に刺されるような死に方をしなければならなかったのか。理不尽さのあまりに現実とは思えず、たまさんは抜け殻のようになってしまいます。

 

家族がいなくなった日の感想

 

人間というのは、みんないつか死ぬものです。けれども、病気や事故であればある程度、納得もできるしあきらめもつきますが、「見知らぬ人に突然刺されて死ぬ」なんていう死に方は誰も想定していません。ましてや、家族の誰かがそんな目にあうなんて、想像もできなかったでしょう。

やさしくて暴力的なこととは無縁だった父親が、そんな死に方をしなければならなかったのはなぜなのか。神様は不公平だと理不尽さのあまりに、読んでいるだけでも胸が苦しくなる思いです。

そして大切な人を理不尽な事件で失ってしまった遺族は、その心の空白を埋めきれずに精神を病んでしまうという、ますます辛い目にあっています。毎日どこかで起こっている殺人事件。このお話は、決して他人事ではないと感じられました。

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