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女郎ぐも 日本ふしぎ草子 ネタバレ感想 戸田誠二

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戸田誠二作、「女郎ぐも 日本ふしぎ草子」は、まんがグリム童話にて新たに生まれ変わった日本昔話です。

勧善懲悪をベースに、「地獄の鬼」では喪失感のあまりに盗賊にまで身を落としてしまった母親の苦悩と悲しみが伝わってきます。

女郎ぐも 日本ふしぎ草子「地獄の鬼」のネタバレ

盗賊の女頭のタカは、配下の盗賊たちからすら恐れられるほどの豪傑でした。

旅人を夜道で襲い、子供が3人もいるからどうか見逃してくれ、と手を合わせて頼む旅人から容赦なく金品を奪い、傷めつけるのです。盗賊たちは奪った金で街へでどんちゃん騒ぎをしますが、その日、なぜかタカは「今日はいい」と沈んだ様子です。

「おタカ姐さん」と呼んで慕っている配下の若いマサは、彼女の様子を見て、今日はタカの娘の命日であることに気づきます。マサはタカのことが好きで、盗賊をやめてふたりでカタギになり、夫婦になって暮らそうという思いを伝えたことがありました。

夫と娘を失ったタカの悲しみ

けれど、タカはマサの思いを拒み、盗賊をつづけたのです。タカはもともとは貧しい農民で夫と娘がいました。貧しくても、元気いっぱいの娘と、やさしい夫がいる幸せな生活に満足していたのですが、ある日、山崩れで夫が亡くなってしまいます。

さらのその秋に流行病に村が襲われて、娘のハナは病気にかかって逝ってしまったのです。夫と娘を一度に失い、タカにはもう何も残されていませんでした。村で亡くなった子供はハナだけ。なぜ、ハナだけが死ななければならなかったのだろうか、と苦しみます。

そして村の幸せそうな親子を見るのに耐え切れず、村を出て盗賊に身をやつしたのです。

マサが見た不思議な夢

マサはみんなで騒いだあとすっかり眠くなり、古い寺のお堂の下にもぐって眠ります。

何か物音がして目が覚めると、巨大な鬼たちに囲まれた幼いタカの娘のハナが母親の罪により百叩きの刑にあっている姿を見てしまいます。マサはそのことをタカに伝えますが・・・

母親の罪と愛情

タカは夫と娘を失って自暴自棄になったあまり、盗賊として多くの人々を傷つけ、罪をおかしてしまいました。それで代わりに娘が刑罰を受けるのですが、そのことを知ったタカは母親としての気持ちを思い出します。

日本昔話って、胸にじんわりくるお話が多いですよね。不思議でそして、短いのに感動できるお話がたくさん詰まっています。

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