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「医龍」ネタバレと感想  乃木坂太郎・永井明

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乃木坂太郎・永井明コンビによる漫画「医龍」は、日本の医療業界の問題にメスを入れた話題作です。

実力ではなく、教授のウケの良さで地位が決まる現代の大学病院。その腐った権力体制を根本から変えるために立ち上がった若き医師たちの姿が描かれています。

「医龍」のネタバレ

朝田龍太郎はかつてNGOで救命医療チームを率いて、天才的な腕で執刀をしていた外科医でした。ですが今は東北の片隅で医者をやめてだらけた日々を送る生活。

明真大学助教授の加藤晶は、NGOで彼の外科技術を見ており、今の大学病院にはびこる腐敗した権力闘争に楔を打ち込むために、彼を自らのチームへと誘います。

超難手術で簡単には成功できない「バチスタ」を成功させることにより、晶は自らが教授の地位につき、医局内の権力闘争を終わらせることを目的としていたのです。龍太郎をうまく引き抜いた晶でしたが、自由奔放な彼に振り回され・・・

腐敗した大学病院で龍太郎がメスをふるう!

大学病院では「教授」が絶大な権力を握っており、研修医たちはメスを握るチャンスすらありません。

出世して生き残るためには、いかに教授の覚えめでたくなるかが問題で、肝心の患者たちは二の次となっている状況です。権力に取り入るために、時には患者の命すら犠牲にされることもあります。犠牲にされる寸前だった患者のもとに龍太郎は飛び込んで、その天才的な技術で彼らの命を救います。

龍太郎は権力に媚びず、真っ向から教授に立ち向かい、自らのチームのメンバーとなる医者たちを仲間に引き入れていきます。

大学の権威にまだ染まっていない研修医の伊集院には、無理やりメスを握らせて経験を積ませ、内科の藤吉圭介に病院のルールを無視させる、といったやり方で力をつけていくのです。

保身をオペ室に持ち込まない医者になる!

龍太郎が晶に協力したのは、ひとえに日本の医療界に新しい風を吹き込みたかったからです。「一度医局に染まった医者は、保身をオペ室に持ちこみやがる!」と、患者よりも権力者におもねる医者たちにノーをつきつけたのえす。

彼の医者としてのプライドは常に患者のためにあり、命を守って救うこと以外を考えている医者とはチームにすらなれません。医者は人を生かすための存在であり、また、外科医は死なせた患者の数だけ成長するという矛盾に向き合いながらも、本物の腕をもった医者として龍太郎は腕をふるいます。

医局の権力闘争を変えられるかが見どころ

この漫画の主人公たちの目的は、医局の権力闘争の図式を変えて、本来の医者の目的である患者の命を助けることに専念できる本物の医者たちを増やすことです。

女だてらに助教授となった晶の、人心掌握術や交渉の手腕でチームを守り、龍太郎は外科医としての天才技術で圧倒的な実力を見せつけます。バチスタのチームを編成し、彼らが本当に長い間変えられなかった日本の医局の構造を壊して新生させられるのかが見どころだと言えます。

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