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いけにえ初夜儀式 ネタバレ感想(まんがグリム童話)大橋薫

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大橋薫先生の大人の残酷メルヘン「まんがグリム童話 いけにえ初夜儀式」は「お嫁入りと初夜」をテーマにした短編マンガ集です。

その中から騙されて村に連れてこられ、恐ろしい儀式に放り込まれる「闇祭り」をご紹介します。

「闇祭り」のネタバレ

カフェで働く未亡人

大正時代に、夫をなくした未亡人の小夜はカフェでウェートレスをしながら生きていました。この時代、女性が生きていくためには結婚するのが当たり前。

女ひとりで生き抜くには厳しい時代です。カフェにやってきた一馬は学生ながら、礼儀正しく冷静沈着で女たちにも人気の素敵な男性。

店にやってくるいやらしくてしつこい客・村上に「なあ、お小夜さん、座って話をしようぜ」とからまれていた小夜は、一馬に助けられます。

「お小夜さんを愚弄するのはやめろ」と、ヒーローのように助けてくれた彼に、お小夜はときめきます。けれども、夫亡き今、小夜は殿方とは二度と肌を合わせたくない・・・と思っていました。

暴漢から助けられ、形だけの結婚を承諾

運悪く、村上は大企業勤務のお得意様だったために、カフェの店長から小夜はクビにされてしまいます。ただでさえ、女が生きて行くには厳しいのにどうしようと落胆していた小夜を、ふたたび村上が待ち構えていました。

「俺の妾になりなよ。あんたのことは前から目をつけていたんだ」

と夜道で襲ってきたのです。そこに一馬が現れ、また助けてくれます。そして街にはもう仕事がない小夜のために、彼は「形だけの結婚」を申し込みます。

奇妙な村人たち

一馬は卒業後、村に戻って結婚して跡を継がなければならない事情があるものの、女性に興味がなく、亡き夫に操を立てつづけている小夜は好都合なのだ、と話す。夫婦として暮らしても、あなたには指一本ふれない、と約束する一馬の言葉に、小夜はついていくことにする。

村長の父親を始めとして、村人たちはやってきた小夜をなめるように見回します。村長の後妻の静子はとても若く、一馬の母は体が弱くてすぐに亡くなったのだ、と聞かされます。

絶望と奴隷の「闇祭り」

祝言の前夜に「闇祭り」が催されると聞き、村の昔からのしきたりで、村の男衆に花嫁をお披露目する儀式だと告げる一馬。

「ただの宴会だよ。そして宴会にでるのは花嫁だけ」

と、知っている人が誰もいない村で、不安を感じる小夜。

翌日、村を散歩すると、豊かさに目を見張ります。けれども女性たちはやたらと暗く、やつれて幸福そうではありません。

「あなたもだまされてこの村に連れてこられたのね、お気の毒に」

通りすがりに聞こえてきた、言葉。

「闇祭りは、絶望の宴よ」

不安を煽るようなその言葉に、小夜は静子に「くらがりまつり」の秘密を聞こうとします。

静子は「言ったらあなた、逃げるでしょう?私は身代わりになんてなりたくない」と言います。

それは、女たちの生きる気力をすべて奪われる地獄。この村の奴隷とされる恐ろしい宴だと・・・

感想

まんがグリム童話の定番なストーリーで、何も知らない女性がだまされて、閉鎖的な村の奇妙な風習で無理やりアーーーッな展開です。外から連れてこられた女は、闇の祝宴でなぐさみものにされてしまう、というアレです。

小夜自身にも秘密があり、子供ができない体質でした。大正のレトロ感が出ていてすごくいいなあ〜と思っていたのですが、ラストはドロドロですね。

表題作とそのほか収録されている作品は以下となります。

闇祭り
大奥御湯殿係 お夏
アナタハン島の女王
鉢かづき姫
眠れる森の娼姫
初夜の代理人

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