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「蛇女優」ネタバレ感想 岡田純子

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岡田純子先生の漫画「蛇女優」は、読み切り長篇3話が入った作品集です。ミス若女将と評判の美人が、女優になれると悪い男にだまされて、水商売をしながら男を養う羽目に・・・。愛と憎しみと欲望がうずまく女達のドラマが描かれています。

「蛇女優」ネタバレ

美人のミス若女将

四国で生まれた中村まり子は何不自由なく育ち、子供のころから美人だと言われ、親戚が経営する温泉旅館でフロント係りをして「ミス若女将」と呼ばれ、ほめそやされていました。雑誌にも載って、「女優さんみたいに綺麗だ」と噂されるほど。

まり子が少し人と変わっていたのは、みんなが気味悪がる蛇が好きで、かわいいとさえ思えることでした。旅館に入り込んできた蛇を、手で触っても平気です。

ある日、陳栄一という男がフロントにやってきて、「あんた女優になる気はないかい?」とまり子を誘います。こんな美人は東京にも滅多にいない、自分は芸能関係の仕事をしているから絶対女優になれると言うのです。

美人だから自分は将来きっと成功できる、と思っていたまり子は女優になりたい、と女将さんに相談しますが「女優なんてとんでもない!」と叱られて大反対されます。女将は親戚で、両親からまり子を預かっていたこともあり、芸能界なんて怪しげなところに送り出してくれるはずもなかったのです。

女優をエサに騙されてしまう

両親を呼ぶ、という女将にとうとうまり子は荷物ひとつで陳のもとに行きます。ですが、「女優にしてやる」という言葉は嘘でした。陳はヤクザで、まり子を無理やり襲って「今日からおまえは俺の女だ」と、クラブで働かされてしまうはめになります。そして、陳はまり子のヒモになって挙句に嫉妬深く、「客に色目を使うな!」と無理なことを言っては暴力をふるいます。

陳の横暴さに我慢できなくなったまり子は、ヤクザの親分のところに出向き、親分の力で陳と別れさせてほしい、と願います。代わりに今度は親分の女になることを約束して・・・

感想

美人であるがゆえに、悪い男に目をつけられてしまい、甘い言葉で誘われて転落の人生を歩む・・・という愛憎うずまくお話でした。陳から逃れたいあまりに、つぎに選んだのが親分の二号さんになることとは、なかなか肝の座っていますよね。

女優になりたい、という願望は強くて親分を捨てて女優なり、大好きな蛇をかわいがって「蛇女優」になりますが・・・。その後愛した男にも裏切られ、男運のない女性です。

岡田純子先生は芯の強い女性を描くのが上手で、お話にグイグイ引き込まれていきました。

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