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はした金で売られた女~蕾の頃~ネタバレ感想 庭りか

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庭りか作「はした金で売られた女~蕾の頃~」は第二次世界大戦で両親を亡くして、厳しい環境の中で生き抜いてきた女性が結婚をきっかけに幸せをつかもうとするお話です。

はした金で売られた女のネタバレ

戦争で両親を亡くし、叔父夫婦の元に引き取られた貴子は何かというと「文句があるならメシ代を払って出て行け!」と罵る叔父に虐げられていました。

ほかに頼るあてもなく、食べさせてもらうためだけに朝から晩までこき使われ、昭和30年、18歳になった貴子は「お嫁に行け」と言われます。それは喜ばしい見合い話ではなく、叔父が商売に失敗して、借金の肩代わりに嫁に売られるという話だったのです。

その相手は藤原商店の社長の兄で、戦争のときの怪我が原因で身体に障害があるという男性。会ったことすらない男性といきなり結婚しろと言われて嫌がる貴子でしたが、叔父たちの態度に「わかりました。でもこれでもう、私に返す恩はないと思ってください!」とキッパリ言い切ります。

夫となった男性は?

まるで、犬猫のようにお嫁にもらわれるなんて・・・憮然とした思いを抱えながら、夫となる藤原文治のもとへカバンひとつで行きます。文治は足を引きずりながら、戦争で体がダメになったから、弟が親父の会社を継いで代わりに店を持たせてもらった、と言います。

そして文治の弟の清治がやってきて、大金を払って貴子を買ってやったんだ、といやらしい目つきで貴子を見ます。見るからに性格の歪んだ、いじわるそうな男・・・「藤原商店に買われた身なんだからな」と捨てゼリフを残して去るのです。

ほんのはした金で売られた女・・・それが藤原家での貴子の立場でした。

戦争で男性機能を失った夫

文治は40歳、貴子の身の上を聞いて、自分の体のことを承知のうえで来たのか、と聞きます。夜になってふたりきりになり、貴子はドキドキしながら文治を待ちますが、彼は何もしません。文治は足が少し不自由なだけではなく、男性機能も失っていたのです。

破談にしたければ帰ってもいい、という文治でしたが、もとより貴子には帰る場所などありません。文治の妻として生きることを決めます。

清治はしょっちゅう顔を出し、兄がやっている藤原文治商店を見に来ますが、そのたびに嫌味をいって帰ります。そんなある日、文治が配達で出かけて家にいないと知った清治は、「あんたひとりか」と暗い目を光らせて・・・

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