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「少女不十分」ネタバレ感想 西尾維新 はっとりみつる

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西尾維新・はっとりみつる作の漫画「少女不十分」は、小学4年生の少女に拉致監禁されたことをきっかけに、作家志望だった青年が「本物の作家になれた」という奇妙な物語です。

「少女不十分」ネタバレ

20歳だった青年・「僕」は、どこにでもいる平凡な男で、文章を書くのがうまくて作家志望だった。国語が得意で、作文やレポート書くのがクラスでも一番だったし小説を書いて生きていきたい、という思うのは当然のなりゆきであった。

けれど、文章を書くのがうまくても、それで小説家になれるわけではない。あちこちの文学賞に応募しても落選ばかりで、編集者からは「見込みなし」と言われる。当時はなぜ、自分の小説のおもしろさがわからないんだろう、と思っていた青年。

けれど10年後に本当の作家になってから振り返ってみると、いろいろ足りないものだらけで、当時書いていたものは小説らしきものに過ぎなかった。作家は物語をつくるが、ただのホラ吹きのストーリーをこねくりまわしているだけだ。

転換点となったのは、「僕」が小学校4年生の少女Uに拉致監禁された出来事だった。Uを初めて見たのは、彼女が友達と学校からの帰りを歩いていたところで、友達はトラックにひかれてしまう。

Uは友達がひかれて血まみれなのを確認しても、真っ先にしたのはプレイ中のゲームをセーブすることだった。セーブをしたあと、彼女はやっと友達の死を嘆き悲しんでいたのだった。

その一部始終を見ていたことで、「僕」は彼女に拉致監禁され、1週間を過ごすことになる。

感想

才能のない作家志望の大学生の運命の転換点となった出来事を、10年後にふりかえるというお話。拉致監禁される、といっても大人の体格をした男性が力づくで少女にさらわれるわけではありません。

一応、刃物で脅されはしますが、本気になればいつでも逃げられる状況でありながら、青年はある種の優しさ、あるいは好奇心によって少女に監禁されることを自ら選んでいます。

少女Uは両親から虐待を受けており、感情にとぼしい子です。たった1週間でしたが、青年はその子と過ごしたことで作家として必要な「何か」を得て、10年後に本当のプロ作家となって大人になった少女と再会、という流れで話は終わります。

西尾維新先生の実話?という噂もありますが、リアリティがあってありえそうな話だから、そういう噂も立つのでしょうね。ホラーと言えるほどではありませんが、サスペンス的展開でドキドキしました。西尾維新ファンなら、一度は読んでおきたい作品です。

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