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ふれなばおちん~あの恋を忘れない~良の場合 ネタバレ感想

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小田ゆうあ先生の「ふれなばおちん」のスピンオフ作品「~あの恋を忘れない~良の場合」は、本編では脇役だった同じ社宅住みの小牧さんの息子・良を主役に、母親が男と逃げ出した辛さ、そして「やさしいおばさん」である夏と佐伯の恋をどのような目で見ていたのかが描かれています。

あの恋を忘れない~良の場合 ネタバレ

 

社宅で親子三人暮らし。小牧良の平穏だった生活が、突然母親が男と家を出ていき、父親が離婚届を前にうなだれているだけですべてが変わってしまいました。相手はパート先の20代の男で、近所と親戚のおばさんたちのいいゴシップとして大きな声で語られます。

父親は「ほんとうにすまん」と謝り、良には父親が謝る理由がわかりません。母親がいなくても、良はもう高校生で自分で身の回りのことができるし、親の夫婦関係なんて知りたくもない。良はそう思っていました。

同じ団地に住む上条優美香とは幼なじみで、母親が出てって食生活が貧しくなった良を気遣って、優美香の母親の夏が家に来てごはんを食べにおいでと誘ってくれます。中年太りでおしゃれのかけらもない人だけれども、明るい笑顔でいつも迎えてくれるおばちゃんのことは嫌いじゃないし、ごはんは最高においしい。

優美香は女を捨てている母親に「ありえないでしょ、女として」と溜息をついているけれども、むしろうらやましかったのです。

ところが、そんなやさしいおばちゃんのところに佐伯龍という若いイケメン男が出入りするようになり、まるで自分を捨てて出て行った母親のようになっていくと思えて・・・

 

感想

 

多感な少年期に、母親が自分を捨てて男と逃げてしまった、というトラウマを抱える小牧良。自分の生活も家庭もめちゃくちゃになって荒れていたところに、優美香の母親である夏もまた、家庭を持つ母親なのに佐伯に恋をして同じようなことをしようとしている、とそれがとても許せなく感じます。親が「恋愛をしている」というのは、子供目線からだとキツイですよね。

子供の目から見た、大人たちの恋愛というのは、時として理不尽であり汚く感じるものですが、夏と佐伯の間にある純粋さに触れて、それが自分の母親と同じようにただ逃げ出したいという理由ではなくて、心から人を好きになってしまっただけで、ふたりが大人の恋をしているとわかります。

スピンオフ作品で短めの話ですが、もう一度ふれなばおちんシリーズを読めるのが、うれしいですね。

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