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聖☆おにいさん 12巻ネタバレ 中村 光

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日本の東京都立川に降臨した東西の二大聖人「ブッダ」と「イエス」。

中村 光「聖☆おにいさん」は最初読むと、

「え・・・これ、ヤバイんじゃないの?」

と読者が心配する『宗教パロディ+聖人キャラ+ギャグ』設定ですが、親近感あり過ぎなブッダとイエスに、誰も何も言えない高みへと昇華されている漫画です。

12巻の感想

世紀末も過ぎて、有給休暇でバカンス中のブッダとイエス。12巻の帯には「ロン毛とパンチ」とありましたが、今回は特にお笑い芸人ネタは入っていませんでした。

最初のバイセコー話では、四大天使のイエスへの相変わらずの過保護っぷりが見られます。

「一度も赤信号にひっかからない」と、これも自転車の才能では?とドヤ顔のイエス。

ブッダは自ら自転車に乗ってみて、四大天使の一人ウリエルが信号の赤を次々と破壊しているのを見て、その理由を知ります。

それに対して2話目のブッダの脇祭りエピソードでは、天部の斜め上のセンスに振り回されるブッダの姿が。クリスマスが盛大に祝われているのに、仏教人口の高い日本でなぜ、ブッダの誕生日である4月8日が盛り上がらないのか・・・

イエスとは違い、ブッダには苦行スイッチがあるため、過保護どころかさらなる苦行を課すところが天部の特徴です。

あと個人的にオイシイエピソードは、自称『主に愛された弟子』ヨハネさんの回。

末っ子弟子(最後に死んだ弟子という意味)のため、「言ってしまったもの勝ち」で『主に愛された弟子』を一人称にしているのです。

元ネタは「ヨハネによる福音書」で、自分のことを「イエスの愛しておられた弟子」と強調していることからギャグに取り込まれました。

ブッダの末っ子弟子のアナンダがほとんど出なかったのが寂しいですね。

聖典の元ネタがわかるとさらに笑える

「聖☆おにいさん」は宗教的バックグラウンドがわからなくても、それなりに面白いとは思いますが、一度聖書をさらーっと読んでおくと元ネタがわかってさらに笑えます。(笑っちゃいかんのだろうけど)

ペテロの「知らないって三回言って、ニワトリが鳴いたら本物じゃね?」とか、ラファエルの受胎告知のセリフ「おめでとう、幸運な人よ」にクスッとくるはずです。

大笑いしたのが5巻の夜回りエピソードで、イエスが泣きながら「十字架一本、火刑の元!」とメガホンで「踏み絵を出されたら、すぐに踏んでくださいっ。私、リアルで踏まれても全然怒らないからっ」と隠れキリシタン向けに叫んでいるお話でした。

最近は新しいネタを発掘するためなのか、北欧やギリシャ神話系の神様も少しずつ出番が増えています。

12巻では北欧の神ロキや、ゼウスの部下のキューピッドなどが登場しています。聖人として大切にされている二人ですが、系統の違う神様だと「ウチのボス、ゼウスなんで」と冷たくあしらわれます。

動植物に慕われすぎるブッダの苦行

ブッダには一つ、悩みがあります。

それは・・・『動植物に慕われすぎること』。生きとし生けるものから慕われ、すぐに動物もなつくために、逆に「動物から冷たくされたい」という願望を持っています。

その願望を叶えるために架空のDSソフト「野犬と一緒」という、簡単にはなついてくれない野犬のゲームで遊ぶほどです。ちょっとだけマゾ。

今回は植物に慕われすぎて、無理やり嫌われようとするブッダの姿が見られます。

イエスはイチジクの木を呪って枯らしてしまったことがあるので、植物に警戒されており、全力で植物に逃げられてしまい・・・

東京でバカンスする二人の聖人のゆるライフ。

まだハマってない方は一度読んでみてくださいね。

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