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「はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児」ネタバレ

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「はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児」著者 沖田×華、君影草。

この漫画は君影草さんのご家族の実話で、息子・ヨシ君が知的ボーダーで発達障害を抱えており、日常の社会生活が困難にもかかわらず知的障害と認定されないために、公的支援を受けられない「はざまのコドモ」の大変さと悩みが描かれています。

健常者と障害者のどちら側にも入れてもらえないヨシ君と、親子ふたりで綱渡りするように歩みながら奮闘してきた母親の思いが強く伝わってきます。

著者の沖田×華さんはどんな人?

内容は君影草さん家族のノンフィクションコミックエッセイですが、漫画自体は沖田×華さんが描いています。

沖田×華さんは「毎日やらかしてます。 アスペルガーで、漫画家で。」という人気作品を描く漫画であり、ご自身がアスペルガー・学習障害・注意欠陥多動障害であり、その体験や日常を漫画化しています。

こちらの作品を読んでみて、「ひょっとしたら、自分も当てはまるかも・・・」という項目があり、検査していないからわからなかっただけで、障害を持っている可能性を感じてしまいました。

沖田×華さんは自分の障害を笑い飛ばすかのように、明るくコミックエッセイでネタにしており、社会での生きづらさも「なんてことないさ!」と勇気をもらえる漫画を描く方です。

君影草さんが沖田×華さんのアシスタントをしていた縁から、「はざまのコドモ」を沖田×華さんが手がけています。

ネタバレ

君影草さんは結婚後、ほどなくヨシ君を妊娠。無事、出産します。

妊婦が気になるのは、我が子が健康で生まれてきてくれること。人から「もし子供が障害をもっていたらどうする?」と聞かれて君影草さんは「障害に関係なく愛せるよ」と答えます。

ヨシ君が生まれて、可愛くて仕方ない君影草さんでしたが・・・

なぜかヨシ君は眠ってくれず、足をばたつかせ、一日に12回も授乳、常に大声で昼夜なく泣きわめく・・・という状況。

赤ん坊が生まれれば夜泣きで大変だとは聞いていたものの、君影草さんは一睡もできない日々が続き、参ってしまいます。

近所の人たちからも泣き声がうるさいと苦情がきて、夫が分譲マンションの購入を決意。

騒音対策もしているし、環境が変わってヨシ君も落ち着いてくれるかと思いきや・・・状況はまったく変わらず。

ヨシ君はすくすくと育っていきますが・・・知能テストで知能指数は高いものの、集団行動や社会生活が困難な状況、つまり「知的ボーダー」だとわかります。

小学校低学年のときは睡眠障害がひどくて、普通に起きていられません。多動症状が出て、先生たち学校側から問題行動が多いとしてヨシ君を追いだそうとするのです。

ヨシ君は健常と知的障害のボーダー上にいるため、知的障害者に交付される手帳がもらえません。

たとえ小学校から受け入れを拒否されても、手帳がない子は支援学級に入れない可能性があったのです。

悩みに悩む、君影草さん・・・

感想

この漫画は知的ボーダーの息子を抱えたお母さんの奮闘記ですが、同時に「普通って、なんだろう?」と考えさせてくれます。

知的障害があっても、ヨシ君と母親である君影草さんとの絆は深く、むしろ障害があるゆえに君影草さんは息子さんをより大切に愛しています。

毎日を一生懸命に生きているヨシ君と君影草さん親子の、コミックエッセイ。

子供を持つ親御さんや、学校など子供と関わるお仕事をされている方なら、共感できるお話です。

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