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「100万円の女たち」ネタバレ感想 青野春秋

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『俺はまだ本気出してないだけ』の作者・青野春秋先生の新作マンガ「100万円の女たち」は、何者なのかわからない5人の女たちから毎月100万円という大金をもらいながら同居している小説家の不思議な物語です。

「100万円の女たち」のネタバレ

小説家、道間 慎は売れない小説を書き続けている作家。父親は殺人の罪で刑務所に入っており、彼が書く小説の中では誰も死なない。携帯電話をもたず、小説はえんぴつで原稿用紙に書く。

一日一回、FAXで「死ね」と書かれた用紙が届く。彼の仕事は小説を書くだけではなく、一緒に暮らしている5人の女たちの世話や食事の支度をすること。そして女たちは代わりに彼に毎月100万円を払っている、という不思議なシェアハウス。

女子高生の鈴村みどりは朝一番に起きてきて、FAXを確認して朝食をとり、登校する。小林佑希も朝食をとるが、その後は2階の自室に閉じこもって何をしているのかわからない。塚本ひとみは昼ごろに起きてきて紅茶を飲み、ヨガをする。

開 菜々課も昼過ぎにきてもう一度寝るなど、つかみどころのない生活をしている。5人目は白川美波で裸族。慎のことを「小説」と呼び、夕食を食べるといつも高級車に乗ってどこへ行く。

家でのルールは夕食を6人全員そろってとること。それ以外、女たちに質問をすることは許されないし、していることを詮索もしない。謎めいた女たちの世話以外、慎は小説をひたすら書き続ける。

毎月28日に女たちからもらう家賃は、500万円。彼女たちが一体どうやってそんな金を調達しているのか、慎は知らない。女たちと暮らして半年。少しずつ、彼女たちの過去は見えてくる。

「100万円の女たち」の感想

普段何をしているのかさっぱりわからない謎の5人の女たちとシェアハウスで暮らす、売れない小説家。見ようによっては、ハーレム系漫画だとも言えます。

物語は最初からミステリーで満ち溢れています。複雑な過去を背負った男と、なぜ5人の女たちは一緒に暮らし、しかも毎月100万円を支払っているのか、という想像もできない設定。青野春秋先生にしか描けない、ぶっとんだストーリーです。

登場人物の誰もがいびつな「何か」を抱えており、それがともに暮らすことによって癒やされている・・・とも考えられます。人がいるぶんだけ、価値観が存在する。この漫画を読んでいると既成の価値観が崩されていくような心地よさを感じます。

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